Vol.02　健康は食べることから

　これまで日本の平均寿命は世界でもトップレベルを維持してきました。医療水準もさることながら、食生活がその理由であったことはいうまでもありません。 医食同源というように食事は生命の維持に必要であるとともに、健康と密接に関わっています。さて日本食は基本的に低カロリーであり、野菜や魚が中心です。欧米でも日本食が健康によいと注目されています。

太りやすい遺伝子!?

　日本人の約3分の1は基礎代謝が低くなる倹約遺伝子を持っています。倹約遺伝子を持っていると、食物が足りないときには少ないエネルギー消費量で生きることができますが、 食物が豊富になると肥満や糖尿病になりやすいと考えられています。食生活が欧米化し、脂肪が多い食事となり摂取カロリーが増えたために、健康にその影響が表れてきています。 糖尿病は30年前に比べ約30倍に増加しています。また内臓脂肪が増加している人が多く、それにより血管疾患（脳梗塞や心筋梗塞）が増え、メタボリック症候群として注目されています。

テレビの情報は…

　最近の健康番組では健康と食事のことについてよく取り上げられています。紹介された食品が売り切れてしまうことも。 その効能については確かにその通りだとは思いますが、その食品だけに偏ってしまっても問題があります。 よくよく番組を見ていると、一通りほとんどの食品が紹介されていることに気がつくと思います。

目安にしてください

　食事は栄養のバランスをよく、たくさんの品目を、適切なカロリーで摂取することが望ましいといわれています。 食品は３０品目以上摂取するとよいといわれています。また、成人の一日に必要なカロリーは次の式で求められます。
標準体重（kg）＝身長（m）×身長（m）×22
必要カロリー（kcal）＝標準体重（kg）×30
　ただし運動量によっては多少の増減はあります。食品のカロリーは書店などで売っている食品交換表などを参考にするとよいでしょう。

ゆっくり楽しく食べよう

　ゆっくり楽しく食事をとることはよいことです。ゆっくり食べることにより満腹感が得られ、食事の摂取量が少なくてすみます。 また楽しく食べることにより胃腸の動きがよくなり消化が良くなります。
　偏った食事や無理なダイエットなどをせずに健康的な生活を送りましょう。健康は食べることから！
　これまで日本の平均寿命は世界でもトップレベルを維持してきました。医療水準もさることながら、食生活がその理由であったことはいうまでもありません。 医食同源というように食事は生命の維持に必要であるとともに、健康と密接に関わっています。さて日本食は基本的に低カロリーであり、 野菜や魚が中心です。欧米でも日本食が健康によいと注目されています。

2007年2月　掲載

内科の病気

1. Vol.01『かぜ』
2. Vol.03『花粉症』
3. Vol.07『食中毒』
4. Vol.08『熱中症』
5. Vol.09『メタボリック症候群』
6. Vol.10『秋に気をつけたい喘息・食中毒・鬱病』
7. Vol.11『インフルエンザ』
8. Vol.16『高血圧症』
9. Vol.21『便秘』
10. Vol.22『めまい』
11. Vol.23『脳卒中』
12. Vol.24『心筋梗塞』
13. Vol.26『胃腸風邪』
14. Vol.30『頭痛』
15. Vol.31『新型インフルエンザ』
16. Vol.34『バセドウ病』
17. Vol.35『橋本病』
18. Vol.36『肝炎』
19. Vol.37『肺炎』
20. Vol.38『おたふく風邪』
21. Vol.39『溶連菌感染症』
22. Vol.40『水痘と帯状疱疹』
23. Vol.41『糖尿病』
24. Vol.46『尿路感染症のお話』
25. Vol.54『不整脈のお話』

皮膚の病気

1. Vol.05『紫外線』
2. Vol.06『水虫』
3. Vol.14『乾燥肌・あかぎれ・しもやけ』
4. Vol.18『夏に多い皮膚病』
5. Vol.27『低温やけど』
6. Vol.32『あせも』
7. Vol.33『とびひ』
8. Vol.40『水痘と帯状疱疹』
9. Vol.43『ニキビのお話』
10. Vol.55『夏の肌のトラブルの原因と対策』

生活習慣病

1. Vol.16『高血圧症』
2. Vol.23『脳卒中』
3. Vol.24『心筋梗塞』
4. Vol.42『脂質異常症』
5. Vol.44『通風のお話』
6. Vol.45『運動のお話』

よくある感染症

1. Vol.01『かぜ』
2. Vol.11『インフルエンザ』
3. Vol.18『夏に多い皮膚病』
4. Vol.19『子供に多い夏の病気』
5. Vol.26『胃腸風邪』
6. Vol.31『新型インフルエンザ』
7. Vol.38『おたふく風邪』
8. Vol.39『溶連菌感染症』
9. Vol.40『水痘と帯状疱疹』
10. Vol.52『リンゴ病のお話』

その他の病気

1. Vol.03『花粉症』
2. Vol.10『秋に気をつけたい喘息・食中毒・鬱病』
3. Vol.15『不眠症』
4. Vol.17『五月病』
5. Vol.47『関節リウマチのお話』
6. Vol.48『膠原病のお話』
7. Vol.50『下肢静脈瘤のお話』
8. Vol.51『新しいワクチンについて』
9. Vol.53『エコノミークラス症候群のお話』

日頃の心がけ

1. Vol.02『健康は食べることから』
2. Vol.04『健康診断』
3. Vol.12『冷え性』
4. Vol.13『冬の入浴』
5. Vol.20『夏バテ対策』
6. Vol.25『正月の過ごし方』
7. Vol.28『お酒と健康』
8. Vol.29『タバコと病気』
9. Vol.49『鼻のかみ方のお話』

2011

1. Vol.49『鼻のかみ方のお話』
2. Vol.50『下肢静脈瘤のお話』
3. Vol.51『新しいワクチンについて』
4. Vol.52『リンゴ病のお話』
5. Vol.53『エコノミークラス症候群のお話』
6. Vol.54『不整脈のお話』
7. Vol.55『夏の肌のトラブルの原因と対策』

2010

1. Vol.37『肺炎』
2. Vol.38『おたふく風邪』
3. Vol.39『溶連菌感染症』
4. Vol.40『水痘と帯状疱疹』
5. Vol.41『糖尿病』
6. Vol.42『脂質異常症』
7. Vol.43『ニキビのお話』
8. Vol.44『通風のお話』
9. Vol.45『運動のお話』
10. Vol.46『尿路感染症のお話』
11. Vol.47『関節リウマチのお話』
12. Vol.48『膠原病のお話』

2009

1. Vol.25『正月の過ごし方』
2. Vol.26『胃腸風邪』
3. Vol.27『低温やけど』
4. Vol.28『お酒と健康』
5. Vol.29『タバコと病気』
6. Vol.30『頭痛』
7. Vol.31『新型インフルエンザ』
8. Vol.32『あせも』
9. Vol.33『とびひ』
10. Vol.34『バセドウ病』
11. Vol.35『橋本病』
12. Vol.36『肝炎』

2008

1. Vol.13『冬の入浴』
2. Vol.14『乾燥肌・あかぎれ・しもやけ』
3. Vol.15『不眠症』
4. Vol.16『高血圧症』
5. Vol.17『五月病』
6. Vol.18『夏に多い皮膚病』
7. Vol.19『子供に多い夏の病気』
8. Vol.20『夏バテ対策』
9. Vol.21『便秘』
10. Vol.22『めまい』
11. Vol.23『脳卒中』
12. Vol.24『心筋梗塞』

2007

1. Vol.01『かぜ』
2. Vol.02『健康は食べることから』
3. Vol.03『花粉症』
4. Vol.04『健康診断』
5. Vol.05『紫外線』
6. Vol.06『水虫』
7. Vol.07『食中毒』
8. Vol.08『熱中症』
9. Vol.09『メタボリック症候群』
10. Vol.10『秋に気をつけたい喘息・食中毒・鬱病』
11. Vol.11『インフルエンザ』
12. Vol.12『冷え性』