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笑う門には健康来たる

Vol.34 バセドウ病

 今回はバセドウ病という甲状腺の病気のお話です。英語圏ではグレーブス病と言われます。 なじみのない病気かもしれませんが、200人中1人くらいで意外に多い病気です。甲状腺の病気は女性、それも20代から40代の方に多い傾向があり、女性の方が男性より5倍ほどかかりやすいと言われています。

バセドウ病とは

 甲状腺は首の前にあり、全身の代謝を調節する甲状腺ホルモンを分泌します。脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって働きが促進されます。 バセドウ病は甲状腺にある甲状腺刺激ホルモン受容体を、体内で異常に作られた抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体が刺激するために甲状腺が暴走し、 血液中の甲状腺ホルモンが異常に増加してしまった状態です。そのため代謝が亢進して異常が出現します。なぜ抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体が作られるかはまだ分かっていません。

症状

 主な症状は、首の前側が腫れ、目が突出し、脈が早くなることです。他に、突発的な手足の脱力が現れたり、食欲が異常に増した割に体重が減る、 血圧が上がる、動悸を感じる、不整脈になる、汗が多くなる、暑さに弱くなる、イライラする、眠れなくなる、手が震えるなどします。 中年以上の女性がバセドウ病にかかった場合、更年期障害と間違って感じられることもあります。急激に悪化した場合、甲状腺クリーゼという状態になり高熱が出たり、嘔吐、下痢、意識障害などが現れます。

診断と治療

 検査は血液検査の他、頸部レントゲン撮影、頸部エコー、甲状腺シンチグラムなどの画像診断を行います。

 治療は甲状腺ホルモンの合成を抑える薬を内服します。定期的に血液検査をしながら甲状腺刺激ホルモンの量を調整し、健康な人と変わらない生活ができますが、治療が長期間になります。 その他の治療として、放射性物質を内服し甲状腺の細胞を壊すアイソトープ治療や、甲状腺の一部を切除する外科的治療も行われます。

 バセドウ病は適切な治療をすれば全く心配のない病気です。しかし、治療せず放置すると命に関わることがあるので注意が必要です。

 予防ができない病気なので、前述のような何らかの異常を感じたときは早めに医療機関を受診し検査を受けられることをお勧めします。

2009年10月 掲載

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