Vol.03 花粉症にさよならするために
今回は季節がら花粉症がお題です。今年のスギ花粉の飛散は多くないようですが、暖冬のため比較的早くから飛ぶようで、この号が出る頃には症状が出ている方もいることでしょう。
花粉症はアレルギー性の鼻炎の一種で、植物の花粉が原因となり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を起こす病気です。また目のかゆみや充血、涙などを伴うことが多く、
花粉がのどの粘膜につくと違和感が、皮膚に付くとかゆみが、口に入った花粉を飲み込むと下痢や食欲低下が起こることもあります。日本人の約15％が花粉症といわれています。
うち約70％はスギ花粉が原因ですが、ほかにヒノキ、イネ科植物や雑草など、約60種類の植物が花粉症を起こします。
まず、鼻水が出たときは近くの医療機関を受診し風邪などの紛らわしい病気との鑑別診断をしてもらいましょう。
花粉症の治療には花粉の除去と回避、薬物療法、減感作療法、手術療法などがあります。このなかで皆さんに気をつけていただくことができるのは花粉の除去と回避です。
マスクは花粉を吸いこむことを防ぐために必須です。普通のガーゼのものから、0.1ミクロンの微粒子までもカットするものまであります。ちなみにスギ花粉は30〜50
ミクロンです。外出するときは高性能のものを使用するとよいでしょう。
目の症状の予防には目の粘膜に花粉を付けないために、メガネがよいでしょう。ツルにフードが付いている花粉症専用メガネもあります。普通のメガネでもそれなりの効果があります。
外出の際には帽子を着用しましょう。花粉が付きにくい帽子が発売されています。上着も同様に花粉が付きにくいものを選びましょう。ウールや毛皮は花粉がつきやすいので避けた方がよいです。髪の毛は花粉が付着しやすいので帽子にしまいましょう。
帰宅後はまず家に入る前に玄関の前で上着や帽子を取り、洋服ブラシなどでしっかり花粉をはらい落とし、上着や帽子は玄関において家に入りましょう。
本人だけでなく、家族にも協力してもらいましょう。うがいをし、鼻もしっかりかみましょう。できれば洗顔、洗髪、目の洗浄もしましょう。
洗濯物はできるだけ屋内で干し、空気清浄機で室内の花粉を除去しましょう。
タバコは、粘膜に刺激を与えるので控えましょう。お酒を飲むと鼻粘膜の血管が拡張して鼻づまりがひどくなります。
また鼻がつまったときには温めるとよくなるといわれています。仰向けになって温かい蒸しタオルを鼻の付け根に数分間乗せましょう。
しばらくすると鼻の奥がむずむずとしてくるので、鼻をゆっくりかみましょう。入浴の時は熱めのお風呂でしっかり湯気を吸い込みましょう。
小さなお子さんは、お風呂の間に鼻水を親御さんが口で吸えば、詰まっていた鼻水が出るでしょう。
楽しく春が迎えられるように花粉対策をしっかりしましょう。
2007年3月 掲載
愛知県豊田市の家庭向生活情報配信サイト【pipo
online 】
